トプカプ通信-店主の仕入れ旅行記とトルコ話

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■ 店主の仕入れ旅行記 Vol.9

昨年4月下旬の仕入れも兼ねたトルコ旅行で、私の訪れたトルコの名所、旅のハプニング、食べまくったトルコ料理などをご紹介します…。

<パムッカレはまだまだ大丈夫!>
カッパドキアを夜行バスで出発した翌朝、目覚めるとすっかりあたりは明るくなっていました。
朝一番のチャイのサービスをもらって、しばらくして、デニズリのオトガルに到着。
そこでミニバスに乗り換えて、パムッカレのペンションへ。

パムッカレのペンションは、シンプルながらも中庭にプールもあって、なかなかいい感じ。
朝ご飯の用意が出来ているということで、朝からはらぺこな我らは、最上階(といっても3F)の食堂でさっそく朝ご飯。
ふと見ると、窓の外には例の石灰棚がすこ〜し見えていました。

パムッカレの石灰棚については、ガイドブックなどでも『湯量が減ったために汚れてしまっている』、なんて書かれていたので、もしや、この窓から見える程度のもの???とちょっと不安になったのですが…。


↑夕映えのパムッカレ
腹ごしらえを済ませ、部屋に戻り、シャワーを浴びてさっぱりしたところで、1日ツアーに出発!
まずは、ペルガモン王国時代の遺跡群を回ります。
ペルガモン王国…。う〜む。確か世界史で出てきたんだけど、なんだっけ〜?
これは、ローマなの?ギリシャなの?とよくわからない疑問がぐるぐると頭の中を巡っていた私ですが、後で調べると、アレクサンダー大王の東方遠征後に生まれたギリシャの都市国家、ということになり、時代は紀元前3世紀〜紀元3世紀頃、紀元前1世紀頃からは、ローマの支配下に入った、ということでした。

まずは『ネクロポリス』と呼ばれる墓地跡に行きましたが、『死者の街』という名のとおり、丘の上の方まで色々な形の石棺や、家の形に石を重ねた立派なお墓が点在。
立派な家の形のお墓は、小学生の頃、遠足で行った、奈良の古墳を彷彿させてくれました。
青々とした緑の大地の上に、所々崩れた石棺やお墓が点々としているのを眺めていると、なんとなく、時が止まってしまったような、不思議な感覚でした。

↑ネクロポリスの家型のお墓

途中、キリムや絨毯のモチーフそのままのような、糸杉が並んでいたり、アザミの花や、20cm位の大きなトカゲがちょろちょろしている中を歩き、今度は生きている人が住んでいた街『ヒエラポリス』を見学。


↑ヒエラポリスの古代劇場跡
こちらはローマンバス(ローマの浴場)跡や、ショッピングセンターの並ぶ通り跡など、ローマチックな遺跡でしたが、最後に訪れた古代劇場跡は、小規模ながらもなかなかのもんでした。
丁度、昔もそこで楽隊や歌手が歌っていたと思われるところに、吟遊詩人のようなおじさんが、サズ(マンドリンのようなトルコの弦楽器)を弾きながら、歌を歌っていて、昔ながらの音響効果も体験することが出来ました。

さて、お昼はペンションの食堂でランチ。
またまたし〜っかり、前菜からメインまで食べた後、いよいよ石灰棚へGO!

まずは、ギリシャの石柱が沈んでいることで有名な、パムッカレモーテルのプールをちょっと見学。
こちらの温泉プールは、源泉のある川と繋がっていて、常にきれいな温泉の水が流れ込んでいるんだそうです。
ガイドブックの写真で見るほど素敵な感じではないんですけど、まあ、時間があれば、温泉につかりに来るのもいいかな?という程度。
パムッカレモーテルは、ちょうど、石灰棚の上にあり、そこを後にし、いよいよ石灰棚へ到着!


↑キリムのデザインでおなじみの糸杉の風景
ペンションの食堂から見えていたのは裏側のほんの一部。
実際のパムッカレはなかなか広くて、やっぱり素晴らしい眺め。

パムッカレとはトルコ語で『綿の城』(パムック=綿、カレ=城)を意味していて、丘の上から湧き出る石灰質をふんだんに含んだ温泉水が、何万年もかけて台地を流れる落ちて作られた、自然の造形美です。

先にも書いた『湯量が減って汚れている』というのは、真っ赤なうそで、源泉の湯量は変わっていないのですが、人為的に流れ込む湯量を調節しているんだそうです。
10年ぐらい前までは、この石灰棚の真上に、リゾートホテルが立ち並び、観光客が石灰棚に作ったプールで泳いだりしていた為、石灰棚に藍藻などが繁殖し、すっかり茶色く汚れてしまったんだそうです。(要は富栄養化ってやつですね。)

それで、今では昔のきれいな姿を取り戻そうと、石灰棚をいくつかのパートに分け、それぞれのパートに週2-3日だけ、温泉水が流れるようにしているんだそうです。
そうすれば、水の流れない日には石灰棚が乾燥し、藻が生えるのを防ぐことができるんだそうです。

これを教えてくれた地元のガイドさんも、ガイドブックに間違ったことが書かれて、とても残念。パムッカレの温泉は今でも豊富に湧いているんだ、と力説していました。

ところで、それじゃ全く石灰棚に入れないのかというと、そうでもなくて、一部、遊歩道程度に観光客が丘を降りられる道が棚の中に作られているので、靴を脱いで、ちょっとぬるめの温泉水の流れる中を歩くことが出来ます。

↑トルコ人のお姉さんたち
私たちももちろん、その中に入り、石灰棚を歩いて降りてきましたが、日頃の靴生活になれた足には、石灰石がちくちくと痛かったりして…。

石灰棚の途中でふと気が付くと、トルコ人のお姉さんたちが、私たちを見ていたのですが、彼女の中の一人が意を決し、『写真をとってもいいですか?』と話し掛けてきました。
一緒に取るのかと思いきや、私たち二人だけの写真を撮った彼女たち。
スカーフをかぶり、暑いのに黒いコートをまとった姿からすると、多分、どこか地方に住んでいるのかも知れません。パムッカレ観光に来て、珍しい日本人を見て、写真をとりたくなっちゃったのでしょうか。

それにしても、石灰棚の上は全く日陰が無いし、水面から日光が反射するし、大変な暑さ。
と、棚を降りたところには、いい具合にビールを売っているお店が…。
さっそくトルコビール『エフェス』をぐびぐびいっちゃいました。

さて、色々と言われていて、賛否両論のパムッカレ。
私は行ってよかったな〜と思うし、なかなか見れない自然の造形美は、やっぱり一見の価値ありと思ってます。

(次回へ続く)


■ 気まぐれコラム 〜トルコのお酒〜
トルコはイスラム教徒が99%を占める国。イスラム教は飲酒を禁止しているのですが、なぜかトルコでは色々なお酒が造られているし、売られています。

今回の話でも登場した『EFES(エフェス)ビール』はトルコで作っているビールで、トルコでビールと言えばコレ!ドラフト、ライト、ドライ、などなど、色んなエフェスビールが売られています。

また、旅行記中でも度々登場するのがトルコのワイン。
真偽のほどはわかりませんが、トルコがワイン発祥の地だ、という説もあるそうですが、温暖な気候はブドウ栽培にはもってこいのようで、トルコ各地でワインが造られています。

日本にも入ってきている有名どころは、カッパドキアの『Turasan(トゥラサン)』社や、アンカラの『Kavakidere(カバクデレ)』社。
カバクデレ社の『Yakut(ヤクーツ)』『Cankaya(チャンカヤ)』は、トルコ航空でもおなじみ。

パムッカレ近くでもワインが造られているらしく、ペンションで出てきたワインはずばり『Pamukkale(パムッカレ)』という赤ワイン
ちょっと濃厚で複雑な香りのする美味しいワインでしたが、何より気に入ったのがラベル!(→)
ちゃんと石灰棚の絵が付いているんですよ。

その他、有名なお酒といえば『Raki(ラク)』
アニスという薬草で香りをつけた、アルコール度45〜50%という強〜いお酒です。
このラク、無色透明なのですが、お水で割ると真っ白に変身!
別名『ライオンのミルク』とも呼ばれています。
飲み方は、お水で割って真っ白にして、さらにチェイサーとしてお水を飲みながら飲みますが、私はちょっと苦手。
でも、トルコへ行ったら、ぜひ話の種に、飲んでみて下さい!


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