トプカプ通信-店主の仕入れ旅行記とトルコ話

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■ 店主の仕入れ旅行記 Vol.12

昨年4月下旬の仕入れも兼ねたトルコ旅行で、私の訪れたトルコの名所、旅のハプニング、食べまくったトルコ料理などをご紹介します…。

<イスタンブールでのんびり行こう>
 さて、トルコの西半分をちょっと忙しくまわって帰ってきたイスタン ブール。
トルコ滞在残り約1週間は、お仕事お仕事!とやる気になっている私は、 さっそく新たに仕入れる銀製品のお店にGO!
場所はグランドバザールの裏手。
この辺りはハンと呼ばれる問屋さんが集まる地区。
金物屋さんのハンもあれば、おもちゃ屋さんが集まっているところもあ り、目指す銀製品屋さんも銀のハンの中にありました。

このとき、私は初めてシルバーアクセサリーを仕入れることにしたので すが、こちらのお店はまさに問屋さんという感じで、店中がショーケー ス。さらにショーケースの中にはきちんと袋詰めされた(*)シルバーの ネックレスや指輪などがぎっしり!
まずはお決まりどおり、チャイをごちそうになり、商品選びはそれから です。
適当にショーケースから出して見ていいよ、ということで、コレがいい かな?こっちもいいかな?と悩みながら物色。
やっぱり昔から沢山イスタンブールで扱われているトルコ石の商品がこ こでも山盛り!
デザインはちょーっと古めかしいものがあったり、うわ〜すごい!と思 わず言ってしまうような思いっきりエスニックなものもありますが、と りあえずはシンプルなものを中心に選びますが、いやはや、なが〜い時 間、お世話になってしまいました。

(*)袋詰の訳は、シルバー製品は空気に触れると、化学変化を起こして表 面が黒ずんでしまいますよね。黒くなってもシルバー磨きで磨くときれ いになりますが、こちらのお店のように、大量に扱う場合は、とてもと ても磨いていられません。それで、丁寧に1つずつ、袋詰めされているん です。(当店でもそれに倣って管理しています。)

さて、銀屋さんを後にして、少し時間が空いてしまったので、お気に入 りの美術館『トルコ・イスラミックアート博物館』に行くことにしまし た。
この博物館は、ちょうど古代競馬場『ヒポドローム』をはさんで『ブ ルーモスク(スルタナメット・ジャミイ)』のお向い。
建物は、元々16世紀に建てられた宮殿だったもので、中庭やテラスもな かなか素敵な博物館です。
でも、なんと言っても私のお気に入りの理由は、16世紀〜19世紀の見事 な絨毯とキリムのコレクション!
中でも大広間のような部屋の床から天井まで届くような、堂々としたウ シャクの絨毯が並ぶ展示室は圧巻!
少し照明を落として、シンとした空間で、何百年も前に織られた絨毯と 対面するのは、とても不思議な感覚です。

絨毯・キリムの他にも、16-17世紀の最盛期のイズニックタイルのコレ クションも見事なのですが、このとき、偶然にもイスニック陶器の企画 展が開催されていて、本当に貴重なタイルや絵皿、壷などを見ることが 出来ました。

まだ他にも細密画やセルジュークトルコ時代の石像など、こじんまりと はしていますが、興味深いものも多いのですが、中でも華麗なオスマン トルコ時代の皇帝『スルタン』のサイン『トゥーラ』などは、ぜひ、 見て欲しいな〜と思います。

このトゥーラ、カリグラフィーのサインなのですが、お花が散らされて いたり、金彩が使われていたり、美しくデザインされたアラビア文字の サインは、サインと言えどもそれだけで1つの芸術作品に仕上がっていま す!

…本当はもっとゆっくりしたかったのですが、昨夜夕飯を一緒に食べた 二人と再び待ち合わせをしていて、あっという間に待ち合わせ時間。 慌てて博物館を飛び出し、待ち合わせ場所のスルタナメットパークへ。

またもや約束することになったいきさつは、昨夜、お互いがどんな仕事 をしているのかの話をしていて、私が会社員を辞めて、オンライン絨毯 屋を始めて、それで買い付けに来ている、と話したことから。

Jさん『私、カーペットにはとっても興味があるんだけど、すごく沢山の お店があるし、客引きもいっぱい入るから、どの店に行けばいいのかわ からなくて、困ってたの〜。ワタシ、ハレケ(ヘレケの意)が欲しいのよ ね〜』
Gさん『そうなんだよね、マリコさんの仕入先に見に行ってもいい?』 なんて話になっていたのです。

確かにな〜。私が初めてイスタンブールに来たときは、ガイドブックは おろか、ほとんど前情報の無いままやってきて、何の先入観も無かった から、絨毯屋にも入れたけど、いろんな客引きやボッタクリの話を聞い てたら、興味があっても絨毯屋に近寄らなかっただろうな〜。

と言うわけで、なんだか客引きのようなことになってしまったのです が、まあ、仕入先も喜ぶし、ココは恩を売っとくか、と約束を取り付け たのでした。

さてココ、ブルーモスクとアヤソフィアの中間のスルタナメットパーク は、客引きのメッカ! 先にきていたGさんと話していると、さっそく客引きクン登場。 『Hello!』『何してるの?』『どこ行くの』とお決まりの質問攻撃。 もー面倒なので、『私の友達絨毯屋なんだ。で、これからそこに絨毯見 に行くんだー』と適当にあしらって、スタスタと立ち去ります! …しかし、この客引き君、まさか私のような見慣れない日本人が、客引 きまがい(!?)のことをしているとは思わないだろうな〜と我ながら苦笑。

で、仕入先のお店に着いたところで、あとはバトンタッチ。
結局、ヘレケが欲しい!と意気込んでいたJさんは、欲しい色が見つから ずに保留。見学のつもりで来たGさんは、お母様が気に入りそう〜と、な んとお母様へのプレゼントにヘレケの絨毯をご購入されたのでした。

さて…その後のワタシのイスタンブール滞在は、ひたすら大量のキリム と絨毯を見て、商品の選別に明け暮れましたが、なんと言ってもここは トルコ。お仕事もなかなかスケジュールどおりには進んでくれずに、 ううぅ〜とイライラしてしまうこともあるのですが、ぽっと時間の空い たところでスパイスバザールにお土産のピスタチオを買いに行ったり、 たまにはお店のスタッフのお宅で、家庭料理の晩ご飯をごちそうになっ たりと、それはそれなりに楽しく毎日が過ぎてゆき、あっという間に 1週間が過ぎてしまうのです。

いつも、イスタンブール滞在期間中に、ひまを見つけて日帰り旅行に行 こう!なんて思っているのですが、これもなかなか叶いません。 イスタンブールの丘の上から見える、マルマラ海に浮かぶプリンシィズ アイランドや、ブルサ、エディルネ、イズニックなど、行きたい場所を 挙げればきりがありません。

それに今回、行きたかったけど結局外してしまった地中海、ネムルート などなど、まだまだ行きたい街もテンコモリ。 何度行っても行きたい場所に行き尽くせない、そして、またトルコへ呼 ばれてしまう私なのでした。

(今回のたびはココまで。最後まで読んでくれてありがとう〜)


■ 気まぐれコラム 〜美味しいチャイが飲みたい!〜
トルコに行った方なら、必ずチャイを飲まれたことがあるでしょう。 小さなチューリップ型のガラスのコップに入ったアツアツの紅茶。 見かけはイングリッシュティーと同じ様なのに、なぜか初めての味と香 り…。
その秘密は独特の淹れ方にあります。

ご存知の方も多いかと思いますが、チャイは2段がさねの『チャイダン ルック』と呼ばれるポットで茶葉をじっくり蒸らして作ります。

私も日本でもやっぱりチャイの味が懐かしくなり、先日トルコへ行った 際に、チャイダンルックとチャイの葉を持ち帰り、寒い夜にはチャイを 楽しんでいます。

が…! 2段重ねのポットで蒸らして入れる、という基本的なことはわかっている のですが、なかなかコレがおいしく入らない! お湯を沸かす下の段のポットからお湯があふれ出たり、上のポットに入 れるお湯の量が多すぎて、薄くなってしまったりと、失敗の連続。

で、ようやく会得したテクニック(?)をココで公開です!

私のポットは小さい2-3人用。で、お茶の葉っぱはティースプーンに3〜5杯 くらい、上のポットに入れます。
下のポットにはお水を注ぎ口につながっている穴の下(ここが重要!)まで 入れて、上のポットを重ねて火に掛けます。
穴の上まで入れてしまうと、湧いたお湯が注ぎ口から吹きこぼれてしま うので要注意!

で、お湯が沸いたら上のポットにまずは大さじ1杯ぐらいお湯を入れま す。(熱いお湯があれば、下のポットを火に掛ける時に入れてもOK。最 初にお水を入れてしまうと、なかなか茶葉が広がらずに上手く入らない ようです。) で、待つこと5-10分。上のポットのふたを開けてみて、お茶っ葉が蒸ら されて、いい香りと共に、蒸気がゆらゆらと立ち上げっていれば、下の ポットのお湯をまた注ぎ口の穴の下ぐらいまで入れます。(こちらはお ちゃっぱをもう少し多めに入れれば、もう少しお湯を沢山入れても吹き こぼれません。)

そしてさらに待つこと10分。茶漉しを使ってグラスに注いで見てくださ い。

しっかり濃いマホガニーレッドになっていれば準備完了!
お好みの濃さに下のポットからお湯を足して調節して、角砂糖をチャリ チャリと溶かして召し上がれ!

※蒸らす時間は火の強さにもよりますが、長い方が美味しい入るようで す。いろいろトライしてみて下さい。


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