トプカプ通信-店主の仕入れ旅行記とトルコ話

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■ 店主の仕入れ旅行記 Vol.11

昨年4月下旬の仕入れも兼ねたトルコ旅行で、私の訪れたトルコの名所、旅のハプニング、食べまくったトルコ料理などをご紹介します…。

<暑いベルガマのひなびた魅力>
セルチュクのイーサベイジャーミイ近くでツアーの皆さんと楽しい時を過ごした後、私たちはちょっと町外れのホテルへ歩いて帰ったのですが…。途中、何人かでたむろっている集団が…。なーんとなくやだな〜と思ったら、後ろからついてくる気配が!思わず足を速めて大きな道路の反対側へ。それでもついてくるような気がするよーと思ったら、警察の検問が!「きゃーなんか事件でもあったの?」とドキドキの私たちに、警官の一人が『ハロー』と声を掛けました。何か尋問でもされるんだろうか?と思いきや、『How are you?』、『What's your name?』…。
なんだよー、こっちは緊張してんのに、ちょっと声かけてみただけ?
ちょっと拍子抜けしたものの、いつの間にかついて来ていたと思った人もいなくなっていて、ホッとしてホテルに到着しました。
結局何事もなかったけど、やっぱり夜遅くはタクシーで帰るべきですね!

さて、翌日はベルガマへ向かいます。
早朝、約束の時間に10分ぐらい遅れてやってきたのは、初老(に見えたけど…)のおじさま。しぶ〜い年代もののプジョーで登場。
どうもこのおいちゃんが私たち二人の専属ガイドとしてベルガマまで連れて行ってくれるようです。
セルチュクからベルガマまでは、イズミールを経由して2時間ほどだったでしょうか?途中我々は旅の疲れもあって、かなりガーガー寝てしまいましたが…。

ベルガマはヘレニズム〜ローマ時代に栄えたペルガモン(ペルガムン)王国のあったところ。エーゲ海を見下ろす丘の上に神殿を配した古代都市。じゅうたんの産地としても有名な場所です。

まずは古代の医療センター跡、アスクレピオンへ。

↑アスクレピオンに向かう列柱回廊と劇場跡
この医療センターは紀元前4世紀頃から使われていたそうですが、現在でも通用する科学的な治療が行われていたというからオドロキです。

↑アスクレピオンの地下道

センターの中央にある聖なる泉から治療室へは地下道で繋がっていて、患者は所々に光取りの窓の開いた薄暗い道を通って治療室へ向かいます。途中、泉から湧き出す水の流れる音も聞こえて幻想的…。
ガイドのおいちゃんによると、時にはこの光取りの窓からヘビを落としいれたりして、ショック療法のようなこともしたそうです。
治療室の方はというと小さなドーム状の部屋になっていて、こちらも少し薄暗く、渋いおいちゃんのゆっくりした低い声が響きます。なぜか私たちがいる間、殆ど観光客もいず、シーンと静まり返っていたこともあって、なんとなくタイムスリップしそうな不思議な感覚でした。
そうそう、治療センター内には小劇場や図書館もあるのですが、これは入院患者の娯楽用施設だったそうです。本当に最近の病院のように整った施設で感心しちゃいますね。


↑ベルガマ市街を見下ろすアクロポリスの見事な劇場跡
アスクレピオンを後にした私たちは、神殿のあった古代都市の中心地、アクロポリスに登りました。アクロポリスはアスクレピオンと街をはさんで向かい側の山の上。

ベルガマの遺跡はまだまだ発掘・修復作業の途中らしいのですが、それでも真っ白な大理石の柱と神殿の屋根は立派。こちらにも劇場があるのですが、ここは1万人ぐらい収容できたといわれる大規模なもの。すり鉢状になっている劇場の階段には青々と草が生い茂っていて、エフェスの完成された遺跡とはまた違って、『緑の中にひっそり眠る遺跡』といった感じで、私はなかなか気に入りました。

ここで時刻はお昼を回った頃だったのですが、気温はぐんぐん上がっているようで、暑いのなんの!遺跡の出口に並ぶお土産屋さんでは、商品を陳列している台の下で、ワンちゃんがすっかり伸びきってお昼寝中でした。
『まだ4月なのにめちゃめちゃあっついねー』とおいちゃんに言うと『そーさな、暖かい(Warm)のー』とのお返事。Warm!?Hotでしょー?『こんなもん、まだまだこの辺じゃwarmじゃよ。これからだんだんHotになっていくのじゃ。』恐るべし、エーゲ海の夏…。

↑まだまだ発掘途中のベルガマ遺跡です。

『ところでさ、おいちゃん、この車かっこいいねー。どれくらい古いの?』おいちゃん曰く、『この車はあんたらより年取ってるぞよ。1972年製じゃ』。わーお、年代モノだけど、我らの方が年代モノだったりするんだよなー、これが。

トルコじゃ日本人は絶対に若く見られる。特にマリコ2号は日本でも若く見られるのでなおさら。実はこの旅行中、バスのチケットを買ったりする時、『スチューデントか?』と何度も聞かれるので、味を占めた我々は『そうそう!』と適当に返事をして負けてもらったりしている…、ははは。でも、『スチューデントカード無いけど学生、学生!』で通ってしまうところもさすがトルコなのです。

さて、いい加減おなかのすいてきた私たち。おいちゃんはベルガマの街に下り、ピデ屋さんに連れて行ってくれました。おじさんとはここでお別れ。私たちのためにピデとサラダとアイランを頼んで、おいちゃんはまたプジョーに乗り込んで、去っていったのでした…。
人気の無いベルガマの遺跡と年代モノのプジョー。そして渋いいい味のおいちゃん。ベルガマ遺跡は良い味で私たちを楽しませてくれました。

さて、さすがの我らも残してしまうほどのピデの山と格闘後、今日は町のバザールだよ、とおいちゃんが言い残してくれたので、さっそく二人で散策。
こういうバザールの散策って、その土地その土地の人たちが、どんなものを食べてどんな生活をしているのか、少しのぞくことができて、大好きなんです。たとえばハワイみたいなリゾート地に行っても、デパートも行くけど、スーパーマーケットにも行ってみる。そうすると、わーこんなものあるよー、とか、何これ〜という発見が必ずあって、楽しいのです。

さて、ベルガマのバザールはというと、まさに庶民の市場といった感じ。何か商品になりそうな面白いもの売ってないかな〜?と少し思っていたのですが、殆どが八百屋さんや冷蔵ショーケースを積んだ車できているお肉屋さんに服屋さん。
トルコのバザールでいつも感心するのは野菜のディスプレイ。ここでもトマトや青唐辛子、ナスなどが、きち〜んと向きをそろえてうず高く積み上げられていました。

↑自らショーケースとなり、買い物袋を売るおじさん!

↑整然と並ぶ新鮮野菜!
卵も売ってます。お肉屋さん→


迷路のようなバザールを、1時間以上見て回ったでしょうか?気温は益々高くなっているようで、も〜目が回りそうになってきました。
出口を探してバザールを抜け出し、大通りを見下ろす公園でジュースを飲んで涼を取りましたが、もう我々はバテバテ。これ以上、歩け〜んと、路線バスに乗り込み、街外れのホテルに逃げ帰り、お昼寝することにしました。


←アーティチョークを売るかっこいいおっちゃん

(次回へ続く)


■ 気まぐれコラム 〜トルコ女性とスカーフ〜
トルコは99%がイスラム教徒の国。女性は皆黒いベールを被って…と思われている方も多いと思いますが、意外や意外、イスタンブールなどの都会では、黒いベール姿は殆ど見られず、スカーフを被っている女性もそんなに多くありません。

というのも、1922年にトルコ共和国が建国され、英雄で初代大統領のケマル・アタチュルクの近代化の一環として、政教分離が徹底されたからなんです。『政教分離』を徹底する為、トルコでは公の場でのスカーフ着用は、法律で禁止されているそうで、国家公務員は仕事中、スカーフは着けられないんです。これは、イスラム教政党の国会議員が国会内でスカーフを着用して問題になったこともあるくらい。
公務員ばかりでなく、学生も学内は公の場のため、スカーフ禁止。
就職も今や、スカーフを被っている女性は敬遠され易いとか…。

イスタンブールのような都会では、ヨーロッパの街と変わらないようなおしゃれでファッショナブルな服装の女性が多数派。そんな中でも敬虔なイスラム教徒の女の子は、どんなに暑くても、チュニック丈の長袖シャツにパンタロン、頭にはきっちりスカーフを巻いています。ただ、やっぱり女の子、このスカーフはかなりのこだわりをもって、選んでいるようで、ブラウスの色とスカーフの色をコーディネイトして、しっかりスカーフでおしゃれを楽しんでいます。


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