トプカプ通信-店主の仕入れ旅行記とトルコ話

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■ 店主の仕入れ旅行記 Vol.10

昨年4月下旬の仕入れも兼ねたトルコ旅行で、私の訪れたトルコの名所、旅のハプニング、食べまくったトルコ料理などをご紹介します…。

<エフェスは一大観光地だった!>
パムッカレを去る日は朝6:00ピックアップ!
今日はまた別の世界遺産『エフェス』近くの都市、セルチュクに向かいます。
眠い目をこすりながら準備をしていると、”ドンドンドン”とドアをノックされ、早く降りて来い、とホテル=ツアー会社の兄ちゃん。
えーまだ15分あるじゃーん、と文句をいいつつも出発。
カッパドキアからずっと同じツアーで回っているオージーご夫妻をピックアップして、デニズリのオトガルへ行くのかと思いきや…。
私たちの乗ったバンはいきなり国道沿いで停まったのでした。
『???』
なななんと、ツアー会社の兄ちゃんは、いきなりセルチュク行きの長距離バスをヒッチハイクしに掛かったのです!
だがしかし!待てど暮らせどそんなバスは来ない。昼間は暑いパムッカレも、さすがに早朝は寒いのに、そんな中、結局1時間近く待たされた挙句、結局バスは捕まらず、デニズリのオトガルへ向かい、定刻7:30のバスに乗り込んだのでした。
いや〜これには参りました。
最初は紳士的だったオージーのご主人も、さすがに最後は我々とともに文句たらたらになっていました。ま、それでも、無事セルチュクに行けたので、結果オーライではありますが。


↑エフェス遺跡のみどころ、古代劇場跡とアルカディアン通り
デニズリからセルチュクまではバスで約3時間。
セルチュクに到着したら、ツアー会社に荷物を預け、さっそくエフェスのツアーに出発です。

↑アルテミス神殿跡
後ろはイーサベイジャーミイ(四角い建物)と丘の上の城砦
 まずは古代七不思議の1つと言われるアルテミス神殿跡を見学。
このアルテミス神殿、最初に造られたのは紀元前7世紀。以後、火災等で7回も建て直されたんだそうですが、紀元前6世紀に立てられた時には、高さ115m、幅55mにもなる総大理石の大神殿となり、古代七不思議の1つに数えられているそうです。
ただ、今は背の高いが1本と、列柱の土台を残すのみとちょっとさみしいのですが、神殿の廃材は、この神殿越しに見えているイーサベイ・ジャーミイ(イーサベイモスク)等に、たくさん再利用されていて、その姿を垣間見ることが出来ます。

さて、アルテミス神殿を後にした私たちは、エフェスの遺跡へGO!
この辺りの遺跡の時代背景はちょっとわかりにくいのですが、ガイドブックによると紀元前10世紀ごろに起こった都市国家がその始まりで、全盛期はローマ領だった紀元前2世紀頃、ということです。
ギリシャ〜ローマ時代の遺跡と言えば、やっぱりギリシャやイタリアと言うイメージが強いのですが、実は、トルコもエーゲ海・地中海沿岸に広がったこの文化圏にあるので、この時代の石造りの遺跡が結構ごろごろしているんですよね。
エフェスの遺跡は保存(修復?)状態が良く、特に古代劇場跡や古代3大図書館の1つと言われる図書館など、とっても素晴らしいのですが、ちょっと頂けないのは観光客の数!4月下旬という良い季節ということもあるのでしょうが、各国の団体さんがわらわらといるんです。
オマケに私たちのグループをガイドしてくれたお兄さんの英語、すんごくなまっていて、一緒に回っていたオージー夫妻も『あいつ、なんて言ってんのか、全然わからんぜ〜』と言ってたほど。
と言うわけで、すごい遺跡ではあるものの、元々石造り遺跡より大自然の驚異派の私は、あんまり好きじゃなかったかなー?

↑古代3大図書館の1つセルシウスの図書館
でも、公衆トイレ(水洗!)の跡とか、世界最古の広告(なんと、娼館の広告!)、クレオパトラとカエサルがパレードをした大理石の通りなどはやっぱり興味をそそられました。

さて、エフェスを後にした私たちは、セルチュクの街でランチ。今日はトルコ版オムレツ『メネメン』。別名『独身男の料理』といわれるメネメンは、作り方も簡単!トマトと青唐辛子を刻んで炒めて、タマゴを流し込んでぐちゃぐちゃっとかき混ぜてハイ、出来上がり!オムレツと言ってもトマトのジュースがたっぷり染み出ているので、ピリリと辛い半熟スクランブルエッグと言った感じです。
朝からの暑さでちょっとヘロヘロになった私たちも、ゴハンはしっかり頂いて元気復活!
お次は小高い山の上にある『聖母マリアの家』に向かいます。
こちらの聖母マリアの家は、マリア様がキリストの死後、余生を送った最後の家だそうで、欧米からの観光客が、神妙な面持ちでお祈りしていました。
このマリア様の家には湧き水が引かれている水道(?)が3つあって、このお水を飲むと、願い事が叶うとか。(それぞれに意味があったのですが、健康とお金ともう1つは恋愛だったかな?)

今日のツアーはこれにて終了。
せっかくなので、セルチュクの中心の広場にある『エフェス博物館』で多産の女神アルテミス像を見学してから、ホテルにチェックイン。
それでもまだまだ日は高いので、朝遠くからみた『イーサベイジャミイ』に行くことにしました。
途中、丘の上の城砦を横目に見て、モスクの方へ歩いていくと、ちょうど夕暮れ時に差し掛かってきたせいか、たくさんの人が表に出て夕涼みをしていました。
中でもびっくりしたのが、幼稚園ぐらいの小さな女の子が、お家の玄関の横に敷かれた絨毯の上に座って、細かいレース編みをしていたこと。こんな小さな頃から器用にレース編みをするなんて、さすがです!
←イーサベイジャーミイのミナレットの土台(コウノトリが巣を作ってました)

さて、イーサベイジャーミイに到着。
このモスクは建物の形が長方形で、殆どのモスクに見られるドームがないということ。また、先程書いたように、アルテミス神殿の廃材のイオニア式の大理石の柱をモスク内の柱として使っています。さらに天井にはなんと木製の梁(はり)が渡されているんです。
でも、何より目を奪われたのは、床を覆う色とりどりの絨毯。
もちろん、どこのモスクに行っても絨毯が敷き詰められていますが、最近では多くのモスク(特にイスタンブールにあるような大きなモスク)で、機械織りの同じ柄の絨毯が、きちんと1列に並べられていて、ここのモスクのようなところはそんなに多くないように思います。
モスクに敷かれている絨毯は、もともと信者が無くなった時にモスクへ1枚ずつ寄進するものなんだそうで、それ故、1枚1枚大きさも色もばらばらの絨毯が並ぶのですが、ここイーサベイジャーミイではその伝統が今も息づいているんですね。
奇しくも時間は夕暮れ時、窓から差し込む夕日に絨毯が輝きを増し、なんとも素敵。
写真が趣味のマリコ2号は、ここでフィルムを1本使い果たしてしまいました。

↑夕陽に輝くイーサベイジャーミイの絨毯
 (2号撮影)


余談ですが、ここのモスクの中には、ちょっとした売店があって、子供向けの絵本などもうられているのですが、本を買うとアラビア文字で名前をバックカバーに書き込んでくれるんだそうです。私は残念ながら後からこの話を聞いたので、書いてもらうことは出来なかったんですが…。)

さて、ちょうどモスクへついた時、さっき分かれたツアーで一緒に回った皆さんが、モスク見学を終えたところに出くわし、『私たち、この前のレストランでお茶してるから、ゆっくり見てから一緒にお茶しましょ』と誘われていたので、彼らに合流。
オーストラリア在住の英国人老夫婦とイギリス在住オーストラリア人の若夫婦に、日本在住アメリカ人のGさんと、なんだか頭がこんがらがりそうな人々と、靴を脱いで床に座るトルコ式レストランでお茶をするつもりが長々と談笑が続き、気が付けば夜10時ごろ。
お互いのメールアドレスを交換したりなんかして、それぞれの楽しい旅を祈りつつ、お別れしました。

(次回へ続く)


■ 気まぐれコラム 〜果物いっぱい、トルコの初夏〜

今年も5月末〜6月上旬に掛けてトルコへ行ってきましたが、今回は色んな果物を食べてきました。
まずはカッパドキアの山歩きの途中で、もいで食べたプラム。よーするに青梅ですが、からからに乾いたのどにはとっても爽やか。道端でもおじさんが小さな紙袋に詰めて売っていましたが、イスタンブール辺りでは見かけなかったので、季節がちょっと早かったんでしょうか?

お次はチェリー。トルコのさくらんぼはいわゆるダークチェリーなんですが、なんと、イスタンブールの仕入れ先の事務所の裏庭にたくさんなっていました。
こちらは甘すっぱくて美味。日本の高価なさくらんぼにも引けは取りません!

イチゴはそろそろ終わりだったようなのですが、それでも私の好物だ、というと、探し出して買ってきてくれました。
以前、イチゴはイマイチ…と聞いていたんですが、そんなことはない!日本のイチゴみたいにきれいに粒は揃っていないのですが、やっぱりおいしかったですよ〜。
そういえば、ちょっと珍しいイチゴジュースも飲みました。
多分、イチゴをシロップで煮込んで冷やしたものだと思うのですが、こちらもなかなかいけました。

さらにさらに、スモモに桃。
これは日本語でなんていうの?と聞かれ、『スモモとモモ』というと、なぜか受けてしまったのですが…。スモモはまあまあだったのですが、感動モノのおいしさは桃!
日本の桃よりもずっと小ぶりで、黄色い黄桃なんですが、かじるとじゅわっとジューシーな果汁が溢れ出し、もーなんともいえないおいしさ!

しめくくりはスイカ。
暑〜い日にオフィスにお邪魔すると、みんな揃ってスイカを食べているところでした。
でもなぜか、チーズとパンと一緒に食べるんですよね。
どうも彼らにとってはアレが昼ご飯だったようなんですけど…。
う〜む、ちょっとフシギ。

これらの美味しい果物たちは、み〜んなトルコ国内で出来たもの。
アナトリアの大地とお日様ってえらい!と実感してしまいますね!


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